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木

中島猪犬訓練所が必要不可欠とする猟犬の条件

1.人間、他犬、家畜に対する攻撃性の排除

中島毅所長

人や他犬には優しく安全でなければならない。中島猪犬訓練所が猟犬を作出するうえで最重要としている条件である。というより、本来これは猟芸以前の常識である。

咬癖、喧嘩癖のある犬は、仮に猟能に優れていたとしても猟犬として認められない。

信じられないことに、一部にはこれに無頓着な猟師もいるようだが、いつ暴発、暴走するかわからない整備不良の猟銃や自動車と同じく、いくら惜しくとも決して使役すべきではなく、繁殖に用いるべきではない。

2.主人を意識した山歩きができる。

「訓練所では素晴らしい猟芸を見せるが、実猟では獲れない。」という犬は少なからず存在する。その要因の大半が暴走癖やセルフハンティングにある。目の前の猪には強くとも、林道で放したが最後、連絡もなく、ただ走り去ってしまう犬では猟にならない。
暴走癖と捜索範囲の広さを混同してはならない。

捜索範囲の大小に関わらず、止め芸を持つ猪犬は、主人を中心に、適度な連絡を行いながら狩り進むことが重要である。中島猪犬訓練所の犬は、基本として主人から約50mの捜索範囲を保ち、高鼻で猪の浮遊臭をキャッチするや、約200m先まで足を伸ばして的確に猪を起こす。

3.押しと引きのバランスを備えた止め芸

極度の警戒心と極度の興奮性を併せ持ち、それを状況に応じてシフトチェンジするように使い分けられる犬。 通常、猪猟には気性の強い犬が向いているのが定説だが、猟場や猪の気性によっては、強い犬よりも、むしろ臆病な犬が獲れやすい場合もある。


しかし、さらに難易度が高い猟場になると、そのどちらかでは難しい。
寝屋で猪を起こした直後には、用心深く様子をうかがい、まずは鳴きから入ることが不可欠。声もなく血気に任せて飛び込んで行く犬は、猪を追い散らすか、斬られるのが関の山だ。

どこまで低いローギア(慎重さ)を保ち、攻防の段階に従って、どこまでトップギア(興奮性)を高められるか、そしてそのギアを状況に応じて入れ換えられることが、猟場、猪の気性、サイズを問わず止める芸につながる。 この芸の利点は、単犬〜少数の犬での猪猟を可能にし、しかも受傷率が低いことである。

4.寝屋止め、谷止め、そして追い止めまで

捜索力なくしては寝屋まで到達できず、寝屋での攻防に長けてなくば寝屋止めはできない。
が、ここまでは出来ても、そこで逃がしてしまったらお終い…という猟芸の犬も多い。
寝屋で捕れるか捕れないか。勝負はゼロか100か。ダメなら次の猪を探す。猪の多い猟場ならこういう猟もアリだ。

しかし、猪の棲息数が少なく、走りやすい猟場をテリトリーとする中島所長は、犬にさらなる粘りを求める。優れた追跡力で猪を追い、谷に追い落として止める。そこで逃がしてしまっても、最後には猪の脚を硬直させて、その先で止める。

捜索力、追跡力、押しと引きのバランスを備えた止め芸、そして主人を中心とした山歩き
これらが揃って1回の出猟で3度の勝負を可能にし、捕獲率が飛躍的に高くなる。
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