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中島猪犬訓練所の 猟犬作出ポリシー

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トンビはタカを生まず、タカがタカを生むとも限らない。

『名系、名血といえど、生まれる仔犬の全部が優秀であるはずがない。また、仔犬のうちに優劣がわかるはずもない。人様に譲渡する以上、自分が作った犬が猟に使えないなど、万が一にもあってはならない。』
これが猟犬ブリーダーとして中島所長が守り抜いている絶対的信念である。

優秀な猟犬は血統が全てといっても過言ではない。トンビはタカを生まず、名犬は名血からしか生まれない。かといって名犬同士を交配すれば、必ず名犬が誕生するわけでもない。

この点を大勢の人が理解していながら、深層心理で疑わない誤りでもある。だからこそ、名声を得た犬を看板にするブリーダーの元に、人々は盲目的な期待をして群がり、大金を積んででも直仔を求めたがる。ところが実際には、名犬から名犬が誕生する比率は本当に微々たるもので、ほとんどが凡犬に終わる。それならまだしも、猪犬としての資質に欠ける犬も多々生まれるのが実情である。

猪犬に携わって40年近く、数千頭を繁殖し、訓練してきた中島所長ですら、
「ある組み合わせで名犬が生まれると、再来を求めて同じ組み合わせを試みるが、何度やっても一度として同じ犬が生まれたことはない。」と語る。それほどに猪犬作りは難しく、名犬を手にできる確率は宝くじに当たるようなものである。

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中島猪犬訓練所に看板犬はいない。

良い犬が生まれるとは限らない。しかし、「必ず良い犬を譲渡したい。」と考える。

その矛盾を解決するため、中島猪犬訓練所では、生まれた仔犬をすぐに譲渡せず、柔軟な幼犬〜若犬期に30余年の経験から培った独自の訓練を施す。預託訓練も多数引き受けている経験上、この時期の効率的な訓練次第で、同じ素質の犬でも、猟犬としての知能に幼稚園児と大学生ほどの歴然たる差がつくという。

犬の持つ能力を最大限引き出した上で、さらに客観的な厳しい目で選別し、トップクラスの若犬だけを惜し気もなく譲渡する。つまり、通常のブリーダーであれば看板犬にするための犬を、むしろ率先して譲渡対象にするのだ。当たりクジのみ。

もちろん、「どうしても」と頼めば、生後2~3ヶ月齢での分譲も可能のようだが、以上の信念から、優秀性の確証がとれないために、あまり積極的ではない。いかにも現実的、合理的な中島所長らしい手法である。

しかも、それでも万が一、犬の猟芸が好みに合わなかった場合には、1年以内なら無償での交換も受け入れている。

ここまで自信を持って譲渡される犬に、『ひょっとして猟能に欠ける犬ではないか?』などの不安要素があるべくもなく、ただ実猟で磨きあげていけば必ずや名犬への道が開かれている。それにかける時間と労力は絶対に徒労には終わらない。

名犬を作るまでが自分の仕事であり、自分で使役して猟果を増やすよりも、人に飼ってもらって喜ばれたい。自分は1番じゃなくて良い。』これが中島所長の口ぐせであり、プロフェッショナルとしての誇りであり、中島猪犬訓練所の特長的なシステムである。

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